貧乏の苦しさを団塊の世代の父に365日説かれ、清貧のつもりな下品な食をよしとしているあの姿勢が嫌だ。

金を使うことに罪悪を植え付け洗脳されたオレは金を使った。洋服や音楽。

罪悪感があったが、父の定年退職以降、少しずつではあるが、”マシ”になっている。

子供の頃よく泣いてお菓子だのおもちゃだのを買ってくれとせがんだ。

記憶の中では一番ほしいものはいつも買ってくれなかった。妥協の美徳を父は説いた。

だがそれが自分をはぐれさせる一因となる。いまだに小学生の頃、自分を裏切ったクラスメイトが夢に出てくる。

 

改めてよくわかる。誰も助けちゃくれやしないのだ。いつもそうだったからわかる。

悲惨な死を想起せざる終えない。